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全国の地区別研究会のご紹介

Introduction of regional study groups in Japan

関東地区研究会

2022年度 第1回 関東地区研究会のお知らせ

【日時】2022年8月6日(土)14時30分 ~ 16時30分

【開催方法】Zoomを用いたオンライン開催 

【題目】共感と交差⸺マジョリティとしての「日本人」の他者理解と意識変容

【講師】河合優子 先生(立教大学)

非会員の方の参加も歓迎いたします。関心をお持ちの方がおられましたら、本件についてご紹介くだされば幸いです。

こちらのフォームより7月31日(日)までにお申し込みください。 

https://forms.gle/CaJVMG3VABBFrzoS9

(申込者には、前日に ZoomのURLをメールでご案内いたします。) 

※カメラオンでのご参加をお願いする可能性があります。差し支えのない範囲で、お願いできましたら幸いです。 

 問い合わせ先: multicultural.kanto<AT>gmail.com <AT>を@にしてください。 

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【内容】

日本社会において、マジョリティとしての「日本人」とエスニックマイノリティの境界を揺さぶり、多様な人々の差異が本質化されることなく認められ、同時に社会的、文化的平等を追求し、共に生きる社会という意味での多文化社会をつくるために、マジョリティとしての「日本人」がどのように自己そして他者を理解し、意識を変容させていけばいいのだろうか。本発表は、この問題意識を出発点として、マジョリティとしての「日本人」の自己および他者理解にとっての共感と交差という概念の可能性について考察する。まず、17世紀以降、主に哲学や心理学で議論されてきたsympathyそしてempathyとしての共感の概念化の歴史的変遷を振り返る。次に、19世紀のアメリカ黒人奴隷女性の経験などから出てきた交差(インターセクショナリティ)という概念を紹介する。最後に、「日本人」が自己認識を変容させ、マイノリティに対する理解を深めていくための方法として、どのように共感を捉え、そして共感をどのように交差に絡めていけばいいのかについて考えてみたい。

【講師】

河合優子(Yuko Kawai)

立教大学異文化コミュニケーション学部教授。研究上の関心は、日本社会の人種主義、ナショナリズム、多文化主義。著書にA Transnational Critique of Japaneseness: Cultural Nationalism, Racism, and Multiculturalism in Japan (2020, Lexington Books)、編著に『交錯する多文化社会』(2016, ナカニシヤ出版)など。