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全国の地区別研究会のご紹介

Introduction of regional study groups in Japan

関東地区研究会

2023年度第2回 関東地区研究会のご案内

【日時】2024年3月23日(土)15時30分~17時00分

【開催方法】オンラインおよび対面

オンライン参加者には、前日までに招待状メールをお送りします。

【会場】立教大学池袋キャンパス6号館6205室 (池袋駅から徒歩15分程度)

★道順案内は次のリンクにてご確認ください。

https://drive.google.com/file/d/1muM-mTh5mt2i5D2GMSEUrjD09jNLEmt0/view?usp=sharing

【題名】アート&デザイン×多文化関係学

【講師】角山朋子先生(神奈川大学)

非会員の方の参加も歓迎いたします。関心をお持ちの方がおられましたら、本件についてご紹介くだされば幸いです。

こちらのフォームより3月15日(金)までにお申し込みください。

https://forms.gle/f64Vpe6UFNsgaepGA

(申込者には、前日に ZoomのURLをメールでご案内いたします) 

※カメラオンでのご参加をお願いする可能性があります。差し支えのない範囲で、お願いできましたら幸いです。 

問い合わせ先: multicultural.kanto<AT>gmail.com <AT>を@にしてください。

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【内容】

デザイン史は、デザインが政治的・経済的・技術的・文化的に果たす役割を歴史的に検証し、デザインされたモノやデザインという行為のもつ意味を考察する学問領域である。本講演ではデザイン史の視座から、20世紀初頭のオーストリアの高級工芸品会社「ウィーン工房」(1903-1932)を中心に、デザインと都市文化の関係を論じる。

人々のあらゆる生活領域を美しくすることを目標に、数々の日用品を生産したウィーン工房は、第一次世界大戦中の経営難を国家の庇護と女性メンバーの活躍によって乗り越え、1920年代にはオーストリアを代表する企業として確固たる地位を得た。ウィーン工房のデザインは、フォークアート、日本美術、同時代の前衛芸術等の表現を取り入れつつ、華やかな装飾性を特徴として、ハプスブルク君主国解体後も変わらぬ「ウィーンらしさ」を体現した。

宮廷都市の伝統的なイメージを巧みに織りまぜ、独自の様式美を基盤にブランド企業となったウィーン工房の活動には、今日注目されるデザイン経営との共通性が見いだせる。本講演では、ウィーン工房製品の芸術性に加え、デザインの考えを取り入れた経営から生成される都市のイメージが都市の文化を刷新していく様相に着目する。

【講師】

角山朋子(Tomoko Kakuyama)

 神奈川大学国際日本学部准教授。専門はオーストリア・中欧の近代デザイン史。著書に『ウィーン工房―帝都のブランド誕生にみるオーストリア近代デザイン運動史』(彩流社、2021年)他。デザイン史学研究会代表。