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全国の地区別研究会のご紹介

Introduction of regional study groups in Japan

関西・中部地区研究会

2023年度第1回 関西・中部地区研究会のお知らせ

日時:2023年11月25日(土)14:00~16:00

開催形式:オンライン開催

参加費:無料。非会員の方の参加も歓迎いたします。皆様のご参加をお待ちしております。

題名:静岡県焼津市の水産加工業を支える日系人と技能実習生

講師:高畑 幸 氏(静岡県立大学)

内容:

本報告の目的は、水産加工業で働く外国人労働者の在留資格および出身国の変遷を示すことにある。経済学者ピオリの「二重労働市場論」によると、移民受入国の人びとは安定した第一次労働市場に、移民は不安定かつ低賃金の第二次労働市場に参入するという。新規に来住した移民は最底辺の仕事に従事し、それは特に、季節的に業務量が変動しやすい自動車製造、建設業、農業だという。水産加工業も同様である。

カツオとマグロの遠洋漁業の基地であり、全国首位の水揚げ高を誇る静岡県焼津市では1990年代はブラジル日系人が多かったが2010年代からフィリピン日系人が増加し、現在も市内の国籍別外国人数ではフィリピン人が最多である。近年は様々なアジア諸国から技能実習生が来日して水産加工業に従事するとともに市内各地で外国人集住地域が増えている。労働者の移住経路、日本人住民との関係、学校教育等にも言及しつつ、今後の地域での課題を明らかにしたい。

講師略歴:

高畑 幸(Sachi Takahata)

1969年、大阪府生まれ。専門は社会学、在日外国人研究(特にフィリピン人)。大阪外国語大学、同大学院を経て大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程修了。近著に「最低賃金の労働市場における外国人労働者の出身国の変遷―静岡県焼津市の水産加工業の事例」岸政彦ほか編『岩波講座 社会学3 宗教・エスニシティ』(2023年)。

参加申込:

以下のフォームにて11月22日(水)までにお申し込みください。

https://forms.gle/wnHqosa54KMfSDYGA

申込者にはZoomのURLをメールでご案内します。カメラオンでのご参加をお願いする可能性があります。差し支えのない範囲でお願いできますと幸いです。

お問い合わせ先:

多文化関係学会 関西・中部地区研究会

multicultural.kansaichubu<AT>gmail.com <AT>を@にしてください。