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全国の地区別研究会のご紹介

Introduction of regional study groups in Japan

関東地区研究会

2023年度第1回 関東地区研究会のご案内

【日時】2023年8月5日(土)14時30分~15時40分

【開催方法】Zoomを用いたオンライン開催

【題名】縦断研究における困難さと可能性-日本で就労する元留学生の調査より-

【講師】内藤伊都子 先生(東京福祉大学)

非会員の方の参加も歓迎いたします。関心をお持ちの方がおられましたら、本件についてご紹介くだされば幸いです。

こちらのフォームより7月31日(月)までにお申し込みください。

https://forms.gle/MKvpDvnHTsjdJT9v9

(申込者には、前日に ZoomのURLをメールでご案内いたします) 

※カメラオンでのご参加をお願いする可能性があります。差し支えのない範囲で、お願いできましたら幸いです。 

問い合わせ先: multicultural.kanto<AT>gmail.com <AT>を@にしてください。

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【内容】

2018年度より、日本で就労している元留学生を対象とした縦断研究に取り組んでおります。ヒトを対象とした研究において、同一人物を数年に渡って追跡し複数回の調査を実施していくことは、さまざまな困難がともないますが、一方で、学生から社会人へ、学校から職場へと異なる立場で異なる環境に再び入った元留学生の日本滞在の長期化の影響や年齢による変化などを確認することができ、大変興味深くもあります。

留学生の日本での就職は増加傾向にあり、政府も推進しているところではありますが、そこにはいくつかの課題があり、離職や転職など就職先での定着も課題の一つとなっています。経年変化をとらえた縦断データを収集して分析していくことは、元留学生のキャリア形成を説明するうえで、有効な視点を与えてくれるものではないかと思われます。

そこで本発表においては、日本で就職をした元留学生の約4年間におよぶ追跡調査のデータを取り上げながら、縦断研究に至るまでのきっかけや本研究のデザイン、現在のデータ収集状況などについてお話しできればと思います。また、元留学生の日本でのキャリアプランの変化や対人関係の変化などについてみていきながら、縦断研究の分析方法や今後の可能性などについて皆さまと考えていけたらと思っております。

【講師】

内藤 伊都子(Itsuko Naito)

東京福祉大学教育学部教授。現在、科研費にて元留学生に調査。研究上の関心は、異文化の対人関係の親密化。論文に「日本人社員と外国人社員が日本企業で協働するために必要な異文化コミュニケーション教育」(2021,『東京福祉大学・大学院紀要』第11巻)、「日本企業に就職した元留学生の同僚に対する開示行動および非言語行動の変化―入職から2年後までの縦断調査の結果から―」(2023,『比較生活文化研究』第29号)など。