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全国の地区別研究会のご紹介

Introduction of regional study groups in Japan

関西・中部地区研究会

2020年度 関西・中部地区研究会報告

日 時:2020年9月9日(木)13:30~15:30
場 所:Zoomでのリモート開催

話題提供者:石黒 武人(いしぐろ たけと)氏(武蔵野大学 准教授)
テーマ:「質的データ分析ワークショップ ~M-GTAにおける談話分析の援用~」

【講演内容】
本来は、3月14日に名古屋外国語大学での開催 が予定されていましたが、COVID-19の感染拡大を受けて、開催日を9月9日に延期をするとともに、Zoomを使ってのリモート開催となりました。 前半の約1時間は「理論編」として、最初にM‐GTAが依拠する質的研究について、「言語との関係」「さまざまある研究パラダイムの中での位置づけ」の2つについて説明がおこなわれました。その後、M-GTAの具体的な分析手順について解説がおこなわれました。後半の「実践編」では、分析ワークシートの具体例を使って、インタビューデータの「バリエーション(語りの例)」から、「概念」の生成などをおこなう過程について、参加者自らが考える機会を与えられながら学んでいきました。最後に、上述のような分析ワークシートの作成において有用な、談話分析概念の援用について、 「フレーム」を例に解説いただき、その有用性についても学ぶことができました。ワークショップ全体を通して、適宜Zoomのブレイクアウトルーム(グループ分け)機能を使って、少人数グループでの話し合いが挟まれるなど、話題提供者からの一方的なレクチャー とならないように配慮された、参加者が能動的に学ぶことのできるワークショップでした。予定されていた時間を超えて、話題提供者と参加者とのあいだで質疑が続くなど、大変充実した研究会となりました。

 報告者:守﨑 誠一(関西大学)