(第一回)
日時:7月29日(金)18:00~20:00
場所:高槻市立総合市民交流センター(クロスパル高槻)
(JR高槻駅より徒歩1分)第3会議室
高槻市紺屋町1-2 電話 :072-685-3721
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阪急高槻駅に近い「高槻市立生涯学習センター」ではありませんので、ご注意ください。
話題提供者:奥本京子(大阪女学院大学 国際・英語学部教授)
タイトル:「消極的平和、積極的平和、そして芸術アプローチによる紛争転換:東北アジアに思いを馳せて」
概要:世界においても、また私たちの暮らす東北アジアにおいても、社会が緊張状態にある現在、私たちは何を考え、何をなすべきであろうか。「平和」やその対概念である「暴力」、また「コンフリクト(紛争・対立)」などのことばを、改めて整理し、平和を構築するための作業・役割についての認識を共に深めたい。
平和を思考・志向するとき、それを実践に移していくことが困難に感じられることがある。平和行動とは何か、その事例から何を学べるであろうか。「東北アジア地域平和構築インスティテュート(NARPI、ナルピ)」は、行動主体を形成するために重要なトレーニングを毎夏開催している。そこでは、多岐に亘る技術の訓練に加え、態度・構えを養成しようとしている。また、信頼醸成は健全で平和を目指す市民社会のためには必要不可欠である。
平和構築に必要な紛争解決・紛争転換の概念について、また芸術アプローチの可能性について、相互に交わり合いながらのひとときを大切に過ごさせていただきたいと考えている。
講師略歴:神戸女学院大学大学院文学研究科英文学専攻博士後期課程単位取得退学、博士(文学)Department of Politics and International Relations, Lancaster University, UK, Master of Arts in Peace Studies.
現在、大阪女学院大学国際・英語学部教授、NARPI(東北アジア地域平和構築インスティテュート)運営委員長、トランセンド研究会副会長、国際トランセンド東北アジア地域コンビーナー、非暴力平和隊・日本理事。
専門は、平和学、平和ワークにおける芸術アプローチ、紛争転換・非暴力介入論、ファシリテーション研究、メディエーション研究、NGO活動研究など。東北アジアにおける和解のプロセス(平和ワーク)を、朗読劇など多様な芸術形態をとおして探求することや、東南アジアや南アジア、そして他地域における紛争転換・非暴力介入のためのネットワークを深化させることに注力している。さらに、ワークショップの手法により、平和創造のためのファシリテーション・メディエーションを如何に深化させることができるか、また、市民社会における平和ワークに関するNGO活動について研究している。
主な著書に、『平和ワークにおける芸術アプローチの可能性:ガルトゥングによる朗読劇Ho’o Pono Pono: Pax Pacificaからの考察』法律文化社、『国際関係入門:共生の観点から』(共著)東信堂、『平和学を学ぶ人のために』(共著)世界思想社、『非武装のPKO:NGO非暴力平和隊の理念と活動』(共著)明石書店、『北東アジアの平和構築:緊張緩和と信頼構築のロードマップ』(共著)大阪経済法科大学出版部、Dramatherapy and Social Theatre: Necessary Dialogues(共著)Routledge、訳書に、『ガルトゥング紛争解決学入門:コンフリクト・ワークへの招待』(共監訳)、法律文化社など。
(第2回)日時:10月16日(日)話題提供者:近藤紘子(広島原爆被爆者)10月の研究会は異文化コミュニケーション学会関西支部、Osaka JALT、Kyoto JALTとの共催です。詳細については追って会員MLを通じてお知らせします。
【問い合わせ先】
中川典子(関西・中部地区研究会委員長、流通科学大学人間社会学部)
メール:Noriko_Nakagawa@red.umds.ac.jp (@を半角にしてください。)
電話:078(794)3555 (大学代表)