日時:2016 年 9月 10日(土) 2:00 p.m.より
会場:藤女子大学(北16条校舎)555室
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〒001-0016 札幌市北区北16条西2丁目
TEL/代表(011) 736-0311
メールアドレス:伊藤明美 itoakemi<AT>fujijoshi.ac.jp <AT>を@にして下さい。
1.テーマ: 世界システム論におけるフェアトレード
~コーヒー・紅茶・砂糖はどう世界を変えていったのか~
話題提供者 石丸オリエ(英語講師)
<発表概要>
かつてヨーロッパの裕福な人々は、砂糖、コーヒー、紅茶、カカオなどを生活に取り入れることが、上流階級にいる証明であるかのように振る舞い、他国にそれらを求めた。そして資源豊かな国を植民地とし、奴隷を使い、モノカルチャ―をつくりだしていった。南北格差の解消手段のひとつとされるフェアトレードは、先進国が、生活形態を変えてしまった途上国との関係をより公正にしようとするものであり、現在のフェアトレードがどうあるべきかを、世界システム論から考えていきたい。また、日本人にはなぜフェアトレードが馴染みにくく、先進国の中でも普及率が低いのか、その原因を探る。
2. テーマ:The Right to Communicate概念の背景
~R+Cがグローバル・コミュニケーションに示唆するもの~
話題提供者 小林 登志生(元メディア教育開発センター・総合研究大学院大学教授)
<発表概要>
R+C概念は、ジャン・ダーシー(Jean d’Arcy)により提唱(1969年)された、国連の世界人権宣言(1948年)に根ざす概念である。R+Cは、人類が地球を席巻する現世人類 ”ホモサピエンス” に進化して以来有している基本的な権利であり、他の人権の基盤であるとされる。本発表では、同概念に関わる第二次世界大戦後から1980年代に至る国際社会の背景を明らかにし、R+Cをキーワードとしてヒューマンおよびグローバル・コミュニケーションの諸問題を論じる。さらに、湾岸戦争・9.11以後の混沌とした国際社会についてR+C概念を基に、参加者とディスカッションを行う。
3. 講演テーマ:個人主義と集団主義の実証的研究とパラダイムシフト
講演者 古家 聡(ふるや さとる) 武蔵野大学グローバル学部教授
<講演内容>
これまで文化変数として注目され、日米文化比較などにも用いられてきた個人主義・集団主義という概念の妥当性を再検討し、日本人集団主義説で説明されるコミュニケーション・スタイルに対して新たなる解釈を試みる。特に、行動原理という視点からのコミュニケーション・スタイルの分析の重要性を指摘したい。
研究会終了後、発表者を囲んでの懇親会を予定しております。
2017年の北海道年次大会(藤女子大学・北16条本校キャンパス9月8日(金)~9月10日(日)期間は、札幌には多くの観光客が訪問し、ホテルが満席になります。
したがいまして、ホテル予約については、ネット、旅行代理店、その他を通して「事前」予約をし部屋を確保下さい。 予約が早ければ早いほど、格安料金のホテルも抑えることができます。キャンセルは、10月中に可能です。