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全国の地区別研究会のご紹介

Introduction of regional study groups in Japan

関東地区研究会

2007年度第2回 関東地区研究会・ホラロジーの会報告

3月15日(土)、青山学院大学にて関東地区研究会およびホラロジーの集いが持たれた。研究会では多文化関係学会初代会長の石井米雄先生(現在、人間文化研究機構長)をゲスト・スピーカーに迎え、多文化関係学とは何か、その可能性とこれからの展望について語っていただき、その後、ホラロジーの会で参加者を中心に活発な意見交換がなされた。
石井先生は、これからの多文化関係学の在り方として、複数の学問分野(ディシプリン)の研究者と問題意識を共有することが必要であると同時に、ディシプリンとはいわゆる道具にしか過ぎず、いかにこの道具を使って本質を概念化し、体系化するかこそが重要との見解を示された。ご専門のタイ文化研究に基づいた多くの興味深い例を紹介され、その深い知識と軽やかな語り口に参加者は時間が過ぎるのも忘れ聞き入った。
ホラロジーでは、参加者から石井先生のお話に対して質問が続出し、さらには多文化関係学が目指す方向とは何かについて様々な視点から意見が出され、非常に有意義な会となった。休憩時間には、お茶やお菓子、お汁粉がふるまわれなど、終始和やかな雰囲気であったことも、ベテラン、若手を問わず思いを語れる会となった一因であろう。
文責:灘光洋子