特別講演 「共に生きる未来へー熊本での被災者支援と移住女性支援から考える」
講師：中島眞一郎氏（コムスタカー外国人と共に生きる会 代表）
コムスタカは、フィリピン語で「お元気ですか」という意味です。１９８５年９月に「滞日アジア女性問題を考える会」として発足したコムスタカは、「あらゆる人がその属性に関係なく守られる社会こそ、私たち皆が安心して暮らせる社会であり、外国籍住民の抱える様々な問題は、私たちみんなの問題なのだということを、多くの方に理解してもらうために活動する」との理念のもと設立されました。そして、これまで３０年余りに渡って、アジアから日本に働きに来ている女性の相談や支援を行うNGOとして、外国籍住民が直面する様々な問題に取り組んできました。今回の講演では、興行ビザでアジアから働きに来ていた外国人女性から始まり、日本人と外国人の間に生まれ養育放棄された国際児、ＤＶ等で悩む日本人配偶者となった移住女性、労働搾取される技能実習生や熊本地震による外国人被災者からの相談と救援活動の実践について報告し、私達のめざすべき多文化共生の未来について考えます。
コーディネーター：松永典子（九州大学大学院比較社会文化研究院）